こんばんは、えすみんです。
以前、1万円選書なるものに当選した話を書きました。
その記事はこちら。
あれから当選した本を何冊か読んだので、今回はその感想です。
『手から、手へ』
こちらの本は詩集です。あとがきには、絵本と書いてありますが。
池井昌樹さんの詩に、植田正治さんの写真がセットになっています。
残念ながら、どちらの方も存じ上げませんでした。
父と母から子どもへ向けたメッセージであり、家族写真がとてもマッチしています。
写真は白黒で、少し昔の家族写真です。
自分が母親だからなのか、子育ての真っ最中だからなのか、長男の子育てに悩んでいるからなのか、この詩を読んで、泣いてしまいました。
グッと来た一節を。
「どんなにやさしい ちちははも
おまえたちとは一緒に行けない
どこかへ
やがてはかえるのだから
やがてはかえってしまうのだから
たすけてやれない
なにひとつ
たすけてやれない」
やっぱりそうなんだよなぁと思ってしまいました。
父と母ができることって、ほんの一握りのことなんだなって。
その一握りのことが、子どもにとって支えになるようなら、幸せなんだろうと。
この詩集の中では、【やさしさ】という言葉で表現しています。
そのやさしさをずっと受け継がれたバトンであるともあります。
私は今、息子たちにこのバトンを渡すことができているのか、
できていないんじゃないだろうか、と自問自答を繰り返しています。
よかったら、手に取ってみてください。