おはようございます、えすみんです。
今朝はとても清々しい。今の季節が、1番気持ち良いですね。昼間はあまり暑くならないといいのですが。
一万円選書に当選をして、今回はその本の感想2です。
先日、NHKのプロフェッショナルという番組で、一万円選書の本屋のご主人が紹介されていました。
地元にああいう本屋さんがあると本当に良いなぁ。
なかなか本屋さんの経営は難しい時代になっていますけども、私は本屋さんが好きです。
さて、本題に。
前回の感想「手から、手へ」という詩集でした。
今回は「キャベツ炒めに捧ぐ」という小説です。
あるお惣菜屋さんで働く3人の熟年女性を中心にしたお話です。
いくつになつても、女性は女性なんだなぁというのが、率直な感想です(笑)
あと、季節の素材を取り入れたお惣菜の数々、とても美味しそうです。近所の商店街にあったら、ぜひ通いたいですね。
女性たちは、それなりの年齢なので、いろいろな人生を歩んできたわけです。
お互いにあまり立ち入らず、適度な距離で、お惣菜屋さんを切り盛りしているんですけど、この距離感がすごくいいんですよねー。人間関係において、必要な距離感だと思います。
ま、こと恋愛に関しては、年を取っても女性は好きなんだなっていうのも思いましたけど。
私個人は、恋愛について正直昔からあまり興味のない分野だったので、熟年になっても、どこかキャピキャピした恋愛には共感はできなかったけれど、それでもこの3人の距離感はとても良いと思いました。
自分の老後について、まだ何も考えていないのですが、家族がいなくなり、1人になったとき、こういう人間関係のある、ある種友人と言える人たちが周りにいたら、とても幸せだと思います。
1人でも平気だと思います。昔から、どこに行くにも何をやるにも、1人でした。でもそれは、1人で生きているわけじゃなくて、どこかで家族なり友人なりと繋がっている土台があってこそ。
歳をとるにつれ、家族も友人も少なくなってしまうのが、自然の摂理。それは仕方のないこと。
孤独は嫌。だからと言って、すごくベッタリで、窮屈な友人関係(女子特有の)は億劫。
そう考えると、この本の女性たちの関係はとても理想的な関係なんじゃないかなぁって。
今まで意識していなかったけど、熟年女性が主役の小説って、読んだことがなかったかもしれない。ミス・マープルは別にして。
無意識に外していたのか、たまたまなのか…。
どちらにせよ、タイトルからしても、きっと自分で選ぶことのない本でした。
良かったら、手に取ってみてください。