esminのブログ 〜わやだがね〜

3人の息子(専1,中3,小2)の子育てと旦那、家族を中心に、日々思ったことや愚痴、時々本の感想などを気ままに書いています。

違う、そうじゃないPart4〜さよなら、田中さん〜

こんにちは、えすみんです。

義母が送ってきた最後の本の話です。

これまでのはこちら↓

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 前の2冊とは全く系統の違う本です。

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なんというか、貧乏な母子家庭の女の子(田中さん)が、強くたくましく、時にホロっとする話です。いくつかの話がありました。

 

①田中さんはお父さんを知りません。母親もどんな人かも教えてないし、写真も見せていません。気にはなっているけど、強く追求したりもしません。

両親が離婚したお友達がいて、その子は再婚して新しい父親がいるのだけど、全然会っていなかった離婚した父親が会いたいとやってきて、田中さんを交えて会います。ちょっとした時間を過ごし、その父親はもうすぐ海外に行くからもう当分会えないと言って、別れます。

しばらくした後、その父親が横領で捕まるというニュースを見ることになり、父親と会ったことは墓場まで持っていく約束をします。

どんな家庭にも隠しておきたい秘密があるっていう話。

 

②母子が住むアパートの大家さんと母親は仲が良く、親切にしてもらっています。ある日、大家さんが母親に縁談を持ってきて、田中さんも交えて、相手の男性に会いに行きます。その男性はスーパーのオーナーで、社長なので、田中さんはお金持ちになれるかもしれないって淡い期待をしたりします。

しかし、その縁談は断られます。自分のような子どもがいるからと思って、落ち込みます。その後そのスーパーが閉店しました。そして、見合いをしたスーパーの男性には亡くなった奥さんがいて、奥さんの保険金で、経営悪化のスーパーを持ち直したという噂がありました。今回、田中さんの母親と見合いしたのもそれが目的だったのではないかと大家さんが言って、そうならなくて良かったっていう話。

 

③田中さんと同じクラスのひ弱な男の子。兄と姉は優秀で、私立の中学に行っています。男の子の母親は、同じように男の子にも私立に行かせようと塾に行かせてますが、男の子の成績は上がりません。

田中さんと男の子は席が隣同士で、田中さんの人柄に、男の子は惹かれていきます。

男の子は受験に失敗します。どこにも合格しませんでした。すると、母親がものすごくヒステリックになり、鬱っぽくもなり、家事も一切やらないほど引きこもりにもなります。

地元の公立に行けば田中さんと一緒なので、男の子はそれで良いと思っていましたが、母親はそんなみっともないことはできないと言って、最終的に山梨の全寮制のカトリックの学校に行かせると、決めてしまいます。母親が笑顔ならそれでいいと思っていた男の子ですが、あるとき、母親が伯母に「遠い寮に入れば、視界から消えて、すっきりする」というようなことを話しているのを男の子は聞いてしまいます。ショックを受けた男の子は町をフラフラ歩き、橋の上で飛び降りて死んだら楽になるなと考えたときに、田中さん親子に会い、一緒に田中さんの家で夕飯を食べました。

「悲しいときに腹が減ってると、余計に悲しくなる。悲しいときは、食べろ」と田中さんのお母さんに言われます。男の子は少し元気になり、山梨に行く覚悟を決めます。山梨に着くと、母親は「ごめんなさい」と泣きました。

しばらくしたら田中さんに手紙を書こう、それまではさよなら、田中さん。という話。

 

正直、やっぱり本の内容そのものが悪いわけではないけれど、義母がどうしてこの本を送ってきたのか、全然わかりませんでした。前の2冊とは毛色が違います。

時間がなかったら、③の話だけでも読んでと言われましたので、受験に失敗する男の子と、うちのどうしようもない長男、ヒステリックな母親という構図が似ているのか?私にあまりヒステリックになるなという意図があるのか?とかいろいろ考えてみましたが、それでも自分の中でストンと落ちるものはありませんでした。

 

後日思い切って、どうしてこの本を読ませようと思ったのか?と聞いてみました。

 

「特に読ませたいとか読んで欲しいとか特別な意味は有りません。長男と同年代の子が書いたと言うことで興味深かかったからです。いろいろな家庭があり上見ればきりないし、下を見ればきりないし、置かれた場所で愉しく親子でそれなりに暮らしている様子が窺えて、読んでみたらと思っただけの事です✋ 」

 

という返事が返ってきました。(句読点が一切ない文でした)

 

は?!

 

っていう感じです。

本当に、全然わかってないのだな、この人は。

別に他の家庭と比べて、あーたこーだ言ってるわけじゃないし、長男の問題だって、他の子があーだから長男にもこーしろなんて目線で語ってないし。

上を目指して生活しているわけでもないし、経済的な身の丈に合った生活をしているつもりです。

長男をどうしたらいいかと悩んでいるときに、それなりに楽しく暮らすって意味がわからない。長男のことで悩んでいるのは事実だけど、生活そのものを悲観しているわけではないのです。

 

本を送ってきたのは7月ですが、結局本を送ってきただけで、他には何もありません。会ってもいませんし、会いにきたりもしていません。

嫌いというわけではないけれど、会うのも煩わしいから、まあいいかなとは思うんですけどね。

義実家の行動に振り回されるのだけは本当に勘弁。

 

作者が中学生ということもあって、とても読みやすいです。

田中さんの母親は、きっと過去に辛いことがあったんだろうと感じ取れ、貧乏だけど、それを悲観してるわけでもなく、田中さんも感じのいい子に育っています。

良かったら、お手に取ってみてください。

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