esminのブログ 〜わやだがね〜

3人の息子(専1,中3,小2)の子育てと旦那、家族を中心に、日々思ったことや愚痴、時々本の感想などを気ままに書いています。

Reborn〜1人でラゾーナ川崎へ〜

こんにちは、えすみんです。

今日は七夕ですね。星は見えるでしょうか?

 

はてさて、今日はですね。ムフフ。

午後から1人でラゾーナ川崎へお出かけしちゃいました。

目的はこれ↓

f:id:esmin:20180707200912j:plain

ただーん!

さだまさし

そして、無料!

実際には、CDを買ったので、無料とも言い難いのですが(笑)

いやあ、久しぶりに、自分のための自分のお出かけです。

イベント自体は1時間くらいなんですけど、いやあ、楽しませていただきました〜。

CDを買うと、ハイタッチ会に参加できるという…(笑)

ハイタッチ会ってなんぞや?と思いますが、さだまさしとハイタッチができるというごくごく簡単な会です。

正直、さだまさしとハイタッチというのに、ものすごく惹かれたわけではないんですけど、せっかくだからやっとくかっていう感じです。

さだまさしのファンではあるけど、歌やトークが好きなので、本人を間近で見ることに興味があるわけでもなく…。イケメンだったらまだしも、さだまさしですからね(笑)

まあ、でも、せっかくだからやってきましたハイタッチ。

何人もの人と流れ作業のようなハイタッチ。

さだまさしの顔に疲労感が(笑)

 

ハイタッチって、もっとイェーイ!って感じでやると思うんですけどね、そうでもない感じで。

仕方ないですよね、試合で勝った!とかでもないですしね。強くやったら、脱臼しそうだしね、さだまさし。もう60過ぎてるしさ。

 

とにかく、イベントを楽しんできたわけです。

7時近くだったので、1人でフードコートで夕飯食べました。

イベントの前に、50%だの70%引きだのセールをやってて、仕事に着て行く服も買いましたし、いやあ、気楽なお出かけでした。

買い物途中で、財布のファスナーが完全に壊れてしまったので、イベント後に財布を買おうといろいろ見たのですが、洋服で散財した後だったし、これ!というものに出会えなかったので、帰路につきました。財布を物色していたおかげで、自宅近くまで行く最終バスに乗り遅れてしまいましたけどね。少し手前までのバスがまだあるので、大丈夫。

 あとは、家に帰ってから、いつ買ったCDを聴くことができるか?という問題だけです(笑)

 

先日こういうブログを書きました。↓ 

esmin.hatenablog.com

 コンサートに行けないから、やっぱりいてもらわないと困りますね!(笑)

 

タイトルのRebornは、さだまさしの今回発売のCDタイトルです。

45周年で45枚目のCDって、すごいですよねー。

良かったらどうぞ。

亭主元気で留守がいい?

こんにちは、えすみんです。

月末をもって、期間限定ワンオペ育児が終わりました。

旦那が中国出張から帰宅。以前と同じ生活が始まっています。

 

ワンオペ育児。

言葉の響きだけで、嫌いです(笑)すごく大変で、辛そうという感じ。

世の中、ワンオペ育児で子育て中の方がすごく多い思います。

我が家は、半年ぶりのワンオペ育児だったのですが、終わってみれば、それほど大変でなかったかもしれない。

というのも、旦那がいる方が大変だから(笑)

 

三男の世話を考えたら、旦那がいた方がいいに決まってます。

上2人に世話を頼んでも、全然やってくれない上に、三男がママが良い!などと注文をつけてくるので、家事が進まないですしね。

しかし、旦那が1人いないだけで、こんなに違うのか?というくらい洗濯物が減りました。干すのも畳むのもチョチョイのチョイです。

夕飯の支度も、長男が試験前で野球に行かなかったので、全員で夕飯を食べることができ、支度も片付けも時差なく終わりました。

これで旦那がいると、みんなが食べ終わった頃に、仕事から帰ってきて、また夕飯の支度をしないといけません。何度も洗い物をしたくなくて、旦那が食べ終わるまで、洗い物をしないでおくと、時間が遅くなったりして。

朝は長男に合わせるので、普段と変わりないですが、弁当を私の気分で作ったり作らなかったり。作らなくても学食があるし、長男なんて学食の方が好きですから、作らなくても文句は言いません。

だけど旦那は、今日は弁当ないよっていうと、

「なんで?」

「作りたくなかったから」

「なんで作らないの?」

としつこく作らないことの理由を求めつつ、作らなかったことにさりげなくダメ出しをするという…。

さらに、ワイシャツのアイロンがけ。

長男の制服のシャツはあるので、やらないわけにはいかないのですが、旦那の分がないだけ、アイロンがけをする時間が短くなります。

あといたらいたで、家事とか子守とかやってくれるだろうという期待をしてしまい、やらなかった時のイライラと言ったら…。

 

なんてことを考えていたら、旦那がいない方が楽なのでは?なーんて(笑)

そうは言っても、いた方が便利だから、やっぱりいた方がいいかな。

違う、そうじゃないPart2〜まずは、あなたのコップを満たしましょう〜

こんにちは、えすみんです。

前回書いた義母の送ってくれた本が届きました。

どう解釈するべきか…。

なんでこの本なのか…。

前回の話はこちら↓

esmin.hatenablog.com

 えー、届いた本がこちら↓

f:id:esmin:20180703222449j:plain

いやあ、なんでしょう、これは。

この本自体は、特に悪いわけではありません。

内容も悪くないと思います。

が、しかし…。

まったくもって、私向きではないと思うんですよね。

本の内容も紹介していきます。

 

「まずは、あなたのコップを満たしましょう」 

これは、自分自身の心を満たさないと、周りに貢献できないですよっていうことのようです。介護に寄り添う本なので、頑張りすぎは良くないですよっていう。

確かに、子育て中は時間がないし、やりたいことも100%はできないし、疲れるけれど、自分ではそこまで満たされてないとは感じてないんですけどねー。

旦那に子どもを預けて整体に行ったり、お茶したり、好きな本を読んだり、テレビを見たり、経済的に我慢していることもあるけれど、自分自身を犠牲にしてるようには感じてないんですよね。

 

これは、私が満たされていないから、長男が問題ばかり起こしているのか?という解釈なのでしょうか?だから義母はこの本を送ってきたのでしょうか?

 

「自分の幸せを後回しにしていませんか?」

本のカバーの内側に書いてあります。

はっきり言って、全くと言っていいくらい後回しにしていません(笑)

長男が問題ばかり起こすし、子育ての重圧に苦しんではいますけど、子育てがうまくいけば、自分のこの先の人生がうまくいくと思っているので、自分の幸せを考えた上での子育てなのです。後回しではありません。

ちょっと自分のやりたいことを後回しにしたりすることはあるけれど、それによって苦痛を感じているわけでもありません。

「悲しいときは泣けばいい、いずれお腹も空いてくる」

その通り。私は結構泣いてます(笑)

歌の歌詞でも、ドラマやドキュメンタリーでも、つい感情移入をしてしまうので、すぐに泣いてしまいます。

長男を叱りながら泣くこともしばしば。

泣きたいときは泣けばいい、涙が自然に出てしまうのだから、仕方のないこと。

生きてるうちは、お腹も空きます。どれだけ子育ての重圧を感じていても、食事が喉を通らないなんてことはないのです。

「人と上手につきあう」

本の中では、人の話を聞くだけで良い。人の相談ごとに的確なアドバイスをする必要はない。解決できるのはその人自身しかない。相手の悲しみや苦しみに同調しすぎない。ということが書いてあります。

義母が言いたかったのはこれか?

どれだけ子育てに悩んでも、その悩みを解決できるのは、私自身ってこと?

そもそも長男の問題も、長男自身が解決するってこと?

そんなことわかっとるわ!

わかってるけど、1人で鬱々と考えていても仕方ないから、吐き出してるだけ。同じように考えたり感じたりする人がいたら、心強いですしね。

「あわてずに将来に備える」

この本は介護に寄り添う本なので、余命を知ったらどうするかみたいなことが書いてあります。やりたいことリストを書いて、心の免疫力を高める。楽しいことを考えよう。楽しいことをどんどん実行しよう。

うーん、余命幾ばくも無いと思えばこそでしょうかね、これは。

確かに、楽しいことをどんどんやるのは良いことだと思うけれど、自分の楽しいことばかりをしていたら、家庭崩壊ですからねー。

そもそも働きたくないし(笑)

「難しく考えなくても、みんな逝きます」

全くその通り。いつか死ぬんです、みんな。

特に死ぬことが怖いとかそういうことを思ったこともないです。早く死んじゃったら、それはそれでそういう寿命だったのかなって思います。

やりたいことをやれずに死んじゃうのは残念だと思うけれど、やれる時間も限られてますからねー。

 

内容をいくつか抜粋してみました。

とにかく、義母はどうしてこの本を選んだのだろう?と不思議で仕方ありません。

この本のはじめに「もしあなたが生きることに悩んでいるなら。大切な方が生老病死に苦しんでいるのなら。この本で心が軽くなればうれしいです」みたいなことが書いてある。

どっちにも当てはまってないし…。

 

私が子育ての重圧をヒシヒシと感じているということと、長男に対してどうしたらいいかと日々なやんでいることと、この本が全然結びつかないのですが、どうなんでしょう?

 

本と一緒に少しお金が入っていて、「お茶代くらいにしかならないけど、これで自分のコップを少しでも満たしてね」というメッセージ。

結局そういうことなのね。タイトルだけで選んだわけね。やっぱりそうか。単純な義母のことだから、そうじゃないかと思いました。

だったら、「子どもをみててあげるから、その間ゆっくりしてきなさい」っていう方がいいんですけど。お金だけもらっても、時間がなかったら、ゆっくりできないだろうが。

 

そもそもこういう精神論的な本やスピリチュアルの本は不要というか、こういう側面に関しては、中学生くらいからある程度察して生きているのだけれど、いつまでたっても理解されていないのだなぁと思います。

 

違う、そうじゃない!

 

この本が参考になる方もいらっしゃるとは思います。

良かったら、お手に取ってみてください。

 

 

三男のお気に入り絵本〜ぶーちゃんとおにいちゃん〜

こんにちは、えすみんです。

暑い日が続いてます。こんな日に、一日中外で野球をする息子たちを案じてます。

1人、家で過ごす三男。

絵本を読んだり、お絵描きしたり、ボールを投げたりして過ごしています。

絵本は上2人の時に買ったものや貰ったものばかりで、新しく買ってはいないのですが、絵本って何年経っても、子どもが食いつくもんですね。

今、三男が気に入ってる絵本はこちら↓

f:id:esmin:20180701162355j:plain

この絵本は、次男の時に買いました。

お姉ちゃんが主人公の絵本が多くて、なかなか男兄弟ものの絵本がなかなか見つからず、いろいろ探した結果見つけた絵本です。

三男の中では、ぶーちゃんが自分で、おにいちゃんは次男です。なかなか遊んでくれない長男でないようです(笑)

ぶーちゃんはおにいちゃんが大好きという内容です。

まとわりつく弟をお兄ちゃんがなんとかしようとするわけですが…。

なかなか味わい深いというか、男の子だよねーって感じです。

男兄弟にはおススメです。

 

作者は島田ゆかさんですが、他にも「バムとケロ」のシリーズがあります。

色彩豊かで、細部のサブキャラもいろいろ仕掛けがあったりして、とても楽しめます。

 

もし良かったら、お手に取ってみてください。

違う、そうじゃない

こんにちは、えすみんです。

日々、子育てに奮闘中であります。

悩みの種の長男のことは、facebookにも書いたりしてます。

facebookは、日頃から付き合いのある人や旧知の仲の人にしか公開しておらず、実際に長男を知っている人ばかりだし、義理の父母も見てます。

大体励ましが多いのではあるけれど…。

 

で、この間も長男のことを書いたし、このブログでも書いたような、子育ての重圧の話も書きました。私がかなり追い詰められていると感じたのか、何人かの友達が個別にラインを送ってくれたりしました。

どうしたらいいんだろうという手詰まり感はありますが、実際にはそんなに追い詰められているとわけではな ありません。そう読める内容だったかもしれません。

会って話をしようとか、そう言ってくれる友人がいて、本当にありがたいです。

 

そんな中、義母からもラインをもらいました。

「大変だけど、向き合ってください。今日の朝日新聞に載っていた本を送りました」

簡単にいうと、こういう内容です。

 

は?

 

って感じです。

 

本なんかいらんわ!

 

心配するなら、孫に会いに来るとかせいよ!近いんだから。

旦那の妹が少し離れたところに嫁に行ったのだが、そっちにはかなり頻繁に行ってますけど。そっちの方がうちより遠いですけどね。

嫁の私が気に入らないんでしょうね。

facebookで時々旦那の悪口も書いてますしね。

正直、義実家は口ばっかりで、本当に信用ならない。

結婚した時は、娘が1人増えたわってすごく喜んでいたし、子どもが小さい時には頻繁に会いに来たりしてくれたけれど、旦那の妹たちが結婚して、それぞれに子どもができたら、そっちばかり。

運動会や発表会もうちの方には全然来ない。妹たちの方には行く。

同じ孫としてどうなの?って思うわ。

娘と嫁では全然違うのはわかる。しかし、孫は同じだろう。息子の子どもなんだから。

 

私が子育てに煮詰まってるようだけど、あまり関わりたくないが、何かしないとと思い、本でも送っておこうかという感じなのか。

私と会って話をするとか、実際に孫に会って話をするとか、そういうことには考えも及ばず、たまたま新聞で見かけた本が良さそうだから、送ってあげようという感じなのか。

 

単純な義母のことだから、真相は後者だと思うけれど、そうじゃない!と声を大にして言いたい!

求めているのは、

違う!そうじゃない!

 

※一度これをアップしてから、鈴木雅之の「違う、そうじゃない」がずっと頭の中をリピートしてます(笑)タイトルを変更してみました。

子育ての重圧〜一生背負う覚悟はあったのか〜

こんにちは、えすみんです。

ただ今、期間限定ワンオペ育児の真っ最中です。まもなく終わろうとしています。

長男次男が多少なりとも手伝ってくれたら、ワンオペ育児なんて言わなくてもいいんでしょうけどねー。

予想以上に働かなかったです(笑)

もう上の2人が大きいから、おチビだけなんとかなればと思っていたが、上の2人のだらしなさに、イライラMAX。
旦那からは、あまり怒らないようになんて言われてるけど、無理な話さ(笑)

お父さんいなくて、お母さん1人で大変だから、助け合おうぜ、おー!

みたいなのを夢見てたけど、やっぱり夢なのよねー。

そして、お母さんを助けようぜってならないように育てたのも、私なんだよねー。
そういうことなのさ。
子育てのツケは、自分に返ってくる。
そういうことなのだなって、考えちゃいます。

 

最近、子どもを軽々しく産んではいけないと思うようになった。
ものすごく軽んじてた訳ではないけれど、産んだ後のことをそれほど深く考えてなかった。結婚したら子どもを産むという世の中の流れに沿っただけ。
これほどまでに、子育ての重圧を感じるのであれば、やはりもっとよく考えて、産まなくてはならないように思います。経済的なことではなくて。
世の中、子育てがうまくいかなければ、ほぼ母親の責任となる。どれだけ父親の方が子育てに関わっていたとしても。
これほどの責任を負っているというのに、産む時にはそんな重圧を考えることすらしなかった。
赤ちゃんや幼稚園児を見て、可愛い!とか言ってる若い女の子たちがいたら、それだけの理由で子どもを産むもんじゃないと、アドバイスしたいくらい。
少子化のためには、どんどん産んだ方がいいのだろうけど、今の私には、産む前によく考えた方がいいとしか言えない。

他のどんなこととも違って、不向きだからと言って、やめることができない。やめることができたら、どんなにか楽だろうか。
どんなに努力をしても、子どもが犯罪者になったら、終わり。犯罪者になる年齢はわからない。自分が80歳になっても子どもが50歳を過ぎても、犯罪者になる可能性は残っている。自分の子育ては失敗したという現実を突きつけられる。そして、一生その責任を負って生きなければならない。母親は特に。

今は犯罪者になってはいないけれど、この先どうなるかわからない。誰も子どもを犯罪者にしようと思って育ててる人なんていない。それでも犯罪者は生まれるのだから、自分の子どもも例外ではない。

そういう責任、重圧を産む前に考えるべきだった。
子育てに不向きな私は、そもそも産まない方が良かったんじゃなかろうか。最近、そう思えてならない。

 

上に書いたように、お母さんを助けようぜ!ってならない子どもを育てたのも私。

クリスマスプレゼントをくれないから、母の日をやる必要はないという子どもを育てたのも私。

友だちや弟を罵るような子どもを育てたのも私。

先生に悪態をつくのも、部活をサボるのも、補習をサボるのも、学校から退学寸前と最後通告を受けたのも、友だちと大げんかして病院沙汰になったのも、親の財布からお金を盗んだのも、あげたらキリがないけれど、どれもこれも、育てたのは私。

どれもこれも、そんなつもりで育てたわけではないのに、現実問題として起きている。

ただ子どもが可愛い、楽しいという気持ちだけの子育ては、もうできない。
そうでない現実を知ってしまったから。

 

今、いろんな事件が報道されて、犯人の生い立ちも晒されて、実家や親や友人にまで、その取材の手が及ぶ。

成人したから、
自立したから、
そんな理由で、子育ての責任はなくならない。
自分が死ぬまで、一生、もしかしたら、死んだ後も子育ての責任を負い続ける。
犯罪者を家族に持った兄弟から、親の責任を問われるでしょう。

逆に、子でもある私は、親にそこまでの責任を負わせたくない。
私の子育てが失敗すれば、私を育てた親にまで責任が行くのだ。
だからこそ、子育てにはものすごく責任がある。
この重圧を毎日すごく感じてるわけです。

問題の多い長男を抱えていて、行き詰まってるので、考えすぎだよーって友人は言うけれど、決して他人事ではなく、誰にでも起こりうることだと思います。誰だって、犯罪者を育てているわけではないのだから。

子育てに夢や希望を持ってる人の方が多いのは思うんですけどね。
子育てについて考えた結果、夢や希望よりも重圧が今の私にはすごいという話です。

子育ての責任を一生背負う覚悟を持って、産むべきだったと今更ながらに思います。

すでに3人も産んでいるので、その責任を負うつもりではあるけれど、この重圧に押しつぶされそうな日々です。

 

一万円選書〜生きるぼくら〜

こんにちは、えすみんです。

久しく遠ざかっていましたが、一万円選書で選ばれた本の感想を。

なかなか読む時間がなくて、感想を書く間隔も開いてしまいました。

今回で4冊目です。

一万円選書についてはこちら↓

esmin.hatenablog.com

 一万円選書は、少し前にテレビでも取り上げられたので、だいぶ広まってきたのかなと思ってます。

 

今回の本は、原田マハ著『生きるぼくら』

f:id:esmin:20180623070754j:plain

ざっくりいうと、引きこもりの主人公が1枚の年賀はがきで、蓼科へ行き、人生を再生する話でしょうか。

あまりにざっくりすぎますけれども(笑)

原田マハさんの作品は「楽園のカンヴァス」「本日はお日柄もよく」を読んだことがありますが、この「生きるぼくら」、すごく好きです。

正直、引きこもりの主人公には、全然気持ちは入らないのですが、取り巻く周りの人たちはとても味があって、昭和の匂いを感じるような、世話好きという言葉とはちょっと違うんですけど、そういうのが良いですね。

舞台が都会ではなくて、蓼科という自然があるところっていうのも。自然の多いところでは、なんとなく人は心が緩むような気がします。そういう心理もうまく使っているんでしょうかね。

途中、都会の一流企業に入って、人生の勝ち組になるんだという青年が出てきますが、読んでるこちらも主人公同様イラッとするんですけど、そこもまたまだ東京神話みたいな、東京に憧れる心理をうまく捕らえてるように思います。今でこそ、都会に住んでいますが、自分もまた地方出身であることに気付かされました。勝ち組負け組という言葉は大嫌いですけど。

個人的には、年賀はがきの本当の差出人がわかった瞬間が最高です。涙が止まりませんでした。きっと発売当初に読んでいたら、こんな気持ちにはならなかったと思います。やっぱり自分が子育てをしていて、いろいろな悩みを抱えているからこそ、今だからこそ、グサッと自分に刺さるんですよね。

やはり親は先に死にます、順番でいったら。その時に子どもに何をしてやれるんだろうかとか、それまでに子どもに何を残してあげられるのか、子どもに何を伝えられるのか。そういうことを常日頃から思っているんですけど、改めて、考えさせられる作品でした。

一万円選書で選ばれた理由も、この辺りなのかもしれません。岩田さんの選書、おそるべし(笑)

 

良かったら、お手にとってみてください。

esminのブログ〜わやだがね〜 - にほんブログ村