こんにちは、えすみんです。
前回中巻を読んでから、結構早く読み終えました。
下巻はですね、ようやく話が動き出したという感じで、続きが気になって、早く読み進めてしまいましたね。
仕事の昼休みなんかも、普段はボーッとしたり、ウトウトしたりしていたんですけど、とにかく読んでいました。
上巻を読み始めてから、約1年に渡って、ようやく1つのストーリーを読み終えました。
こちらのストーリーは、主人公が過去に戻って、ケネディ暗殺を阻止するというもの。ケネディ暗殺を阻止した方が、より良い未来があるのではないかという、友人の思いを引き継いだ形で、主人公もその思いに乗っかって、ケネディ暗殺を阻止するために動くんです。
上巻、中巻でも書いたのですけど、過去に戻って、未来を変えるなんて私は思ったこともないし、ましてや自分自身のことではなくて、大統領暗殺を阻止なんて、考えも及ばないです。自分が社会を変えるなんて、思いもしないです。これは日本人だからかもしれないですけどね。アメリカでは大統領選も国民投票だし、大統領が変わると大きく社会の流れが変わる感じがします。日本では、結局誰が総理大臣になったところで、大差ないでしょって感じですもんね。
中巻では、なかなか話が進まず、いつになったら暗殺阻止の場面になるの?っていうモタモタ感がありました。ストーリー展開としては必要な流れだったのかもしれないけど、間延び感が私にはありました。
下巻になると、急に進みました。(ネタバレあります)
主人公が暴行を受けて、記憶を失う場面もありました。記憶を失ってしまい、大統領暗殺を阻止するために、過去の世界にいるということも忘れ、暗殺阻止ができないんじゃないか。暗殺阻止ができないまま時が過ぎ、最終的には未来を変えることができずに終わるのかなぁっと思いきや。
記憶を取り戻し、暗殺阻止をすることができた。これで未来が変えられる。より良い未来を期待して、元の時代に戻ったけれど、全然違う。
未来はより良いどころか、逆に悪くなっていた。
過去と未来を繋ぐ穴を見張っているガードマンがいるのだけど、自分が変えた未来を見て、もう一度過去に戻り、暗殺阻止を無かったことにして、すぐに未来に戻ることを提案される。
主人公は、暗殺阻止をする一方で、過去で出会った最愛の女性を亡くしてしまったから、その女性を救いたいと思っちゃったんですよねー。
ガードマンの言うことを聞かずに、また過去の世界に身を置いてしまうんだけど、過去を変えることで未来に与える影響も知っているから、今回は何もせずに、ある事件によって、その女性が死ななかったことを確認して、未来に戻るわけです。
未来で、その女性と出会い、ダンスをして、物語は終わります。
いいエンディングだったなぁ。
やっぱり過去は変えちゃいけないんですよね。どんなにやり直したいと思ったとしても。
個人的には、運命というか、仕方のないこと、自分ではどうすることもできないことという感じに思っています。
岐路に立ったときに、後悔だけはしないように選択してきたつもりです。もちろん、失敗も多いですけど(笑)
正直、ケネディ暗殺事件の詳しい内容は全然知らなかったので、細部に関しては、作者の想像なのかと思っていたけれど、あとがきを読んだら、そうではなくて、ちゃんとした取材に基づいていて、暗殺の実行犯の行動とかもきちんとしたものでした。
それにちょっと感動。
単なるフィクションではなくて、取材も重ねて、事実もきちんと散りばめながらのストーリー展開。
すごいです。
どうやらこのエンディングは、息子さんが考えたものらしいです。最初に発表されたエンディングは違うもののようですね。そちらのエンディングも気になるけれど、今回読んだエンディングはとても良かったので、このままでいいかなとも思います。
1万円選書で選ばれた本も、あと1冊になりました。
そちらも読み終えたら、感想を書きたいと思います。
もしよろしければ、お手に取ってみてください。
11/22/63 中 (文春文庫) [ スティーヴン・キング ]
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11/22/63 下 (文春文庫) [ スティーヴン・キング ]
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