esminのブログ 〜わやだがね〜

3人の息子(専1,中3,小2)の子育てと旦那、家族を中心に、日々思ったことや愚痴、時々本の感想などを気ままに書いています。

長男の新しい道③〜お前の育て方が悪かったんだ〜

こんにちは、えすみんです。

長男が高校を退学し、通信制高校編入し、esportsという新しい道に進んでる話を書きました。こちらはシリーズでお届けしています。

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シリーズ第三弾は、 その長男が高校を退学するにあたって、それにまつわる話、周りの反応とかを書きたいなと思います。

 

退学届を出す前の日曜日のこと

まだ追試を受ければ進級できるという日曜日です。

私や旦那との話し合いはほぼ平行線で、長男が耳を貸さない感じなので、親ではない第三者に話をしてもらったら、ちょっと反応が違うかもしれないという、一縷の望みにすがる形で、義両親に話をしてもらおうと、義母にLINEをして、長男が退学したいと言っているから、少し話をしてもらえないかとお願いしました。

今思えば、義母ではなく、義父にLINEすれば良かったかなとか、実母に連絡した方が良かったかなと考えたりします。義母は圧倒的に社会経験が少ないので。。。ま、どっちにしろ結果は変わらなかったとは思うんですけども。

私たちは用があり出かけて長男が1人留守番をしていたので、電話をしてもらって、話をしてもらいました。

 義母との電話について、後で長男に聞きましたが、これといって説得力のある話もなく、義母はイヤなんだよねとの一言で終わりました。もちろん、退学の決意が揺らぐわけもなく。

 

先生との電話

結局なんの勉強もせずに、追試を受け、退学が決まります。

担任の先生とはそれまでメールでしたが、追試1日目の夕方、電話で話をしました。

とても良い先生で長男の話もちゃんと聞いてくれていて、さらに私の話も聞いてくれました。

追試がダメだったのでもう留年か退学しかないのだけど、1つ下の子とやっていくとは思えないということ、このまま本人の意に反して学校に通っても、同じように赤点だ追試だの繰り返しになる可能性が高いこと、退学させずにいることで、後々親が退学させなかったから自分の人生が台無しになったと人のせいにして生きて欲しくないこと、というような話をしました。

先生と話しているうちに、なんだか涙が出てしまったけれど、話はがんばってできていました。

先生に「お母さん、ちゃんと長男くんと向き合って、考えていますね。」言われた途端、もう号泣。涙は止まらないし、話もできないくらい。

今まで誰にもそんなこと言われたことがなかったから。

少しして落ち着いて、先生との電話が終わりました。本来は、電話ではなく、学校に出向いて本人交えた三者面談をするのですが、もう面談をしたところで、本人の意志は変わりそうにないので、この電話で終了。

 

実父との電話

退学が決まった日、たまたま実家から荷物が届きました。定期的にお米とか食料品を送ってくれます。

先生との電話の後でやや疲れてる感じではありましたが、お礼の電話をしました。

その時に、長男の退学が決まったことを伝えました。

「お前の育て方が悪かったんだな」

実父にはこう言われました。

先生の言葉とは真逆の言葉で、かなり強烈に突き刺さったものの、やはり子育ての責任は母親にくるのだなという考えが以前よりも強くなりました。

ホントは、そんなことない。

私は頑張ってる。

ちゃんと向き合ってる。

と実父に言いたかったけれど、その言葉を飲み込み、「そうだね」と一言で、電話を切りました。

実父はたぶんそれで私が傷つくとは思ってないと思います。何気なく発しただけだと思います。実父はそういう人なので。

実母には退学が決まる前から話をしていたので、改めていうことはありませんでした。

 

義実家

追試前の日曜にも話していたし、Facebookにも退学について書いたあとに、義母からはよく決心しましたねという謎のLINE。

3月のお彼岸。お墓参りの後は、義実家です。

退学が決まる前から、これは決まっていました。いつものこと。

Facebookでも長男の退学の話はしていて、Facebookを義実家は見ることができるので、もう詳しい話をすることはありません。

長男に対して、この後はどうするんだとかそういうツッコミはありました。

義実家に行く前に、ルネサンス高校の説明会に行っており、願書も出した後でしたので、とりあえず次が決まっているのなら、がんばりなさいということでした。

 

墓参りから3日くらいして、義母から何やら手紙が届きました。何かと思えば、新聞の切り抜きです。

内容は『ゲーム依存症に苦しむ青年』。

こんな記事を見つけました。長男が心配ですという手紙が添えてありました。

なんなん、これ。

プロゲーマーを目指すって、esportsをやるってこの間話したばかりで、ゲーム依存症の心配って、意味がわからない。

それに、長男が中学時代からいろいろな問題を起こしてきて、その頃ゲーム依存症かもと私はすでに調べたり、本を読んだりして勉強してた。実母も同じ頃に新聞記事を見つけては、心配して長男と直接電話で話したりしてくれてた。

義実家の人たちは、どれだけ私が話をしても、Facebookに書き連ねても、「大丈夫よー」って真剣に考えてくれなかったのに。今更なに💢

あー、その頃義母がしてくれたのは、育児書を送りつけてきたことくらい。

 その話はこちら↓

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 義母にはLINEで返事をしました。
ゲーム依存症の勉強はかなり前からしていること。

今まで長男に関して、さほど気にしていなかったのに、今さらという感じがすること。

心配してもらう感謝。

だいたいこんな内容で。

本当は返事をしたくないくらいにムカついてたのですが、一応抑えて返事をしておきました。

通信制高校に行ってesportsやると墓参りの後で話しているにもかかわらず、4月になってからは、長男の進路は決まりましたか?というまた謎のLINE。

義母のやることは、本当にトンチンカンというか、こちらの気持ちを全く考えてないというか、自分がやってあげたということで満足する人です。

義実家の対応にイラついたところで、長男の退学について、義実家に責任があるわけではないのでね。

 

同級生のママ

長男の同級生のママが美容院を経営しており、私も長男もカットでお世話になっています。保育園の頃からの付き合いで、長男のこともよくわかっているし、長男も学校の話とかもよくしているようだし、私も子育ての話とかを結構してきるので、彼女には美容院に行く前に、LINEで退学を伝えました。

驚いたようだけど、長男には合ってるかもしれないって。

気休めをいうような人ではないので、本心だろうと思います。

退学後、ルネサンス高校の最初のガイダンスの前に、長男がカットに行ったので、その時にもいろいろ話をしてくれたようです。

退学を認めてくれて、esportsコースって自分のやりたいことをやらせてくれるなんて、こんなチャンスは次はないんだからね!がんばんないとダメだよ!って釘刺しといたからって(笑)

 ありがたいことですな。

 

その他周りの反応としては、

がんばってたね。お疲れ様。

高校は行って欲しかったよねー。

やりたいことがあるのなら、良いかもね。

という感じでした。

通信制高校に進学をすぐに決めたので、今はいろんな選択肢があっていいという意見もたくさんいただきました。

内心、やっぱりダメだったんだなって思う人もいたかもしれない。

自分の子どもがそうならなくて良かったとか、せっかく中学受験をしたのにもったいないとか、きっと思うところはあるんじゃないかなと。

それは当然のこと。

 

さいごに

長男の担任に、ちゃんと向き合ってますねと言われて、本当に嬉しかった。

今まで親にも旦那にも誰にも、子育てをがんばってると認めてもらえなかった。

世の中の母である人がきっと思ってると思う。

どれだけがんばっても誰も認めてはくれず、できて当たり前、やって当たり前。そのくせ、何か問題が起きると、母親が悪いってなるの。

長男がいろいろな問題を起こすたびに、どうしたらいいかを必死に考えて、勉強もしてきたけど、それが良かったのかもわからなくて、結果が高校退学。

ああ、やっぱり私はダメな母親だったんだって。


一度も会ったことがなく、電話でしか話したことのない先生に、「ちゃんと向き合ってますね」と認めてもらえた一方で、実父には、「お前の育て方が悪かったんだな」って言われることの辛さ。

これがどれだけのことなのか、どれだけの人にわかってもらえるだろうか。

 

子どもを全員東大に入れたことを成功者として讃え、子育て相談や講演会をしている方がいらっしゃいますが、世の中ではこれが母親としての理想的な成功者という形。

(別に負け惜しみとかではなく、息子を東大に入れようとも思ってないし、あの方の真似をしたいとも思ってないんだけど、世間的には理想とされてるということ)

長男のような形は、失敗となる。

そう、私の育て方が悪かったから。

この計り知れない絶望感。

特に失敗じゃない。長男の夢に向かっての前向きなことなんだ。世の中にはいろんな生き方があっていいんだと、頭の中ではわかってる、理解している。

退学だって、長男にとっての良い選択だと理解している(そう願っている)。

子育てだって、まだ道の途中で終わってはいない。どうなるかなんてわからない。

そう何度も思った。

 

それでもやっぱり「お前の育て方が悪かったんだな」の一言には敵わない。。。

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